贅沢の代償
外は40度もあるのに、寒気が止まらない
どうやら風邪のようだ。
私は重たいバックパックを背負い、ドムアン空港を彷徨っていた。
原因は確実だ
水かけ祭りで体力を使い果たし、外は40度超えの灼熱。バンコクで観光する気にはなれず、私たちはサメット島という島に滞在していた。
最後の夜にビール飲んで、ワイルドタイランドなるものを試し、エアコンを最強にしたまま寝てしまったのだ。
次の日の朝には喉が痛かった。
ワイルドタイランドがなんなのかはご想像にお任せする。
風邪はひいてしまったがサメット島はなかなかよかった
バンコクから近いビーチだとパタヤが有名だが、あまり魅力を感じなかった私たちは、ネットでサメット島を見つけた。
バンコクから4時間ほどで行ける島でバイクで回れば島の端から端まで30分ほどで移動できる小さな島だ。
ホテルも1泊3000円も出せばそこそこの所に泊まれる。
私たちはビーチはないが、プールのあるホテルに2泊滞在した。
ホテルにあるバイクをレンタルしいくつかのビーチを巡った
メインのビーチは中国からの団体などそれなりに人がいるが、少し離れると人のいない美しいビーチがそこら中にある。
こんなインスタ映えスポットみたいなのも誰もいない
正直こんなに綺麗だとは思っていなかったので感動した。
ちなみに、私はまともにバイクに乗ったことがない
エンジンのかけ方もわからない私を見てホテルのスタッフは不安そうにしていたが、フラフラしながらも、島の中はバイクか乗合タクシーしか走っていないのでなんとかなった。
昼はビーチでのんびり過ごし、夕方はサンセットを見て、夜はビーチ沿いでビールを飲む、おそらくこの旅で最初で最後になるであろう贅沢なリゾートライフを送っていた。
安いし、人いないし、ハワイやグアムより絶対こっちの方いいと思うが日本人には1人も会わなかった。
ハワイとグアムは行ったことないけど
アクセスは悪いがマジでオススメできる。
そんなわけで贅沢な3日間を過ごしその代償で風を引き、バンコクに戻ってきたのだ。
本来風邪をひいてる時に予防接種は受けるべきではないが、スネークファームで2回目の予防接種を受けた。
ようやくタイでの用が終わり出国できる。
居心地は良いが、4月のタイは暑すぎて早く出たかった。
次の目的地はラオス。
ドムアンから寝台列車で国境の街まで移動する。タイからネパール行きの航空券を既にとっているので、余計な荷物をドムアン空港に空港に預け寝台列車に乗り込んだ。
寒気に襲われながら、薄いブランケットに包まり眠りについた。
起きた時には国境の街ノーンカーイに着いていた。